女子作家三人旅「ねえさんずの怪」魔界温泉ツアーNO4 こぼれ話

いろんなことがあった魔界温泉ツアー。(初めての方はNO1からお読み下さい)
流れとは別に、ぼろぼろ思い出したことが……
←ねえさんず川の字お蒲団(話に直接関係なし)
こぼれ話1「天使のおじさまタクシー」での会話
ヒロ姉 「ほら、ガラスの床とか、透き通ってるの、あれ、苦手やの」
わたし 「そうそう、私も苦手〜。でもね、それって、本能が失われてないってことで、いいことなんよ」
ヒロ姉 「え、どういうこと?」


わたし 「それね、あのほら、鶏のなんだっけ、ブロッコリーじゃなくて…」
日輪姉 「ブロイラーじゃろが!」
わたし 「そうそう! そのブロイラーのヒヨコはね、床がガラス張りでも平気で歩くの。でも、チャボだかシャモだかのヒヨコはガラスの床の前に行くと、ぶるぶる震えて動けなくなるんよ。つまり、改良され過ぎて本能がなくなったブロッコリーと違って、チャボだかシャモだかには高いところから落ちるのが怖いって本能がまだ残ってるってことで…」
日輪姉 「ブロイラー!!
    運転手さん大爆笑していた…
こぼれ話2 天国の宿、花御前の仲居さんとの会話
花御前の蟹フルコースは、ともかく、蟹が死ぬほど出た。
お刺身、天ぷら、焼き蟹、蒸し蟹、最後にはお鍋…そのお鍋に入れる蟹は大皿に山になって届いた。
「もう腹いっぱいじゃあ〜」
いい合いながら、それでも、せっせと食べていたところへ、仲居さん登場。

仲居姉 「あら、蟹、全部召し上がられたんですか〜」
日輪姉 「うっ、はっ、食べちゃいけなかったんですか〜?」
仲居姉 「いえ、そんなことはありません。いいんですよぉ。でも、これ、男性のグループでも残されるぐらいで……おほほほ」
ヒロ姉 「ぎょっ…」(最後の蟹足二本のうち、一本をむしっていたところ…)
わたし 「ぎょぎょ…」(残る一本を食わんとしていたところ)
仲居姉 「いえ、いいんですよ〜 たいていは、残った蟹をおじやに入れることになってるんですがぁ。よっく食べられましたねえ〜くすくす」
 この時、私は足一本でも残すべきかと手をとめたが、ヒロ子ねえさんはむしりとって食べきってしまった。
ヒロ姉 「だって、一本ぐらい残したってしかたないから〜」
仲居姉 「大丈夫ですよぉ。お鍋の方は、お出しはたっぷり出ていますから〜 蟹がなくっても美味しいですよ〜 あははは」

「あはははは…」
大爆笑の渦…(笑うしかないねえさんずであった。