深夜のひとり言

えらいことになってます… 何がって、仕事なんですが。
今、私の手元には、二つの原稿と、一つのゲラ、さらに季節風の投稿原稿がどさっと!
ゲラは『恋する新選組外伝』です。これはこれから校正して、週明けに返送しなければ。
原稿はただ今『源氏物語』(といっても、現代語訳ではなく、新たに少女版に組み替え)を大車輪で執筆中。
9月〆切が迫っているのでこれが最優先!なんですが、実は、ヴァンパイアの1話が、上下巻で発行と決まったので、もう少し枚数を増やさねばならなくなりました。これも9月中には仕上げたいところ。
秋には長編2本中編1本の約束もあり、休む間なしですが、どれも書きたい作品ばかりなので、忙しいけれど幸せです。
とかいってられない〜 季節風編集委員会が27日なので、投稿作品も必死で読まねば。

これだけ忙しいと、眠りにつくとき、かえってぽかんとして、寂しかったりします。
で、ふいに思ったりするのです。ああ、そのうち、ひとり、死ぬんだろうなあ…とか。
家族がいようがいまいが、人間は誰もひとりだし。
だから、そんなことを考えないように、寝床では少し本を読みます。仕事と直でつながってはいない本を。

昨日、心に残った一節。



「ぼくは心の底を打ち明けられる相手がむしょうに欲しくなった。悩んでいるときに手を貸してくれる人というよりは、小さな喜びや日々得られる情報などを分かちあう相手だ。悲しみは__あるいは悩みも__ひとりで背負うべきもので、だれかと分けあうことはできない。しかし、喜びは分けあうものであり、愛もまた同じである。」(「それゆえに愛は戻る」より)

心に染みました。
そう、そういう人がいれば、男も女も幸せなんですよね。
主人公は妻を亡くした男です。亡くした人、失った愛、求めど得られない幸せ……悲しみは幾通りもありますが、痛みはどこか同じかもしれません。
それでも、人間は生きていかねば……
だから、音楽が、物語が、咲く花や小鳥の声がなければならないんですね。
喜びや愛を分けあう人がいなくても、音楽が、物語が、咲く花や小鳥が、喜びや愛を分けあってくれるのかもしれません。
深夜のひとり言でした。