『頭がよくなる10の力を伸ばすお話』監修/加藤純子

なんとも、てんこ盛りの一冊です。
「一話5分」の創作童話、日本と世界の名作、伝記、落語、詩、俳句などなど。
著者は、加藤純子、楠章子、うたかいずみ、中谷優子、おおぎやなぎちか、森川成美、大塚奈生、森くま堂、岡田なおこ各氏です。
【想像力を育てるお話】おおぎやなぎちかさんの創作童話「ふしぎな本屋さん」は、きんもくせいの香りが漂ってくるような不思議なお話でした。蛇くんが可愛かった〜
楠章子さんの創作童話「雨やどり」は続きが読みたい。ふわふわしたあまい雲を鬼姫さまといっしょに食べたいなあって、みんな思うはず。
【思考力を育てるお話】中谷優子さんの創作童話「公衆電話のみどりくん」は、お年寄りと公衆電話の心温まるお話。古くたって、大切なものはあるよね。
森くま堂さんの「本物のおかあさん」は、本物のお化けになったお父さんが素敵〜♪
【情緒を育てるお話】森川成美さんの創作童話「ウソがホントでなくなったわけ」は、真心をつたえることと、本当のことをいうことは違うんだねと、子どもにもわかるお話。
【やさしさを育てるお話】うたかいずみさんの創作童話「さくらポスト」は、古くなった郵便ポストとはるやくんの物語。空へ舞っていく手紙は、ポストにとってもはるやにとっても、希望に繋がっていくような気がします。
【コミュニケーション力を育てるお話】森くま堂さんの「あっくんとオオカミ」は、迷子のオオカミのお家を探してあげるお話。信号機のミドリのおじさんや看板から抜け出たおねえさんなど、絵本にすると面白そう〜
巻末には、加藤純子さんの創作童話もどっさり!「しっぽくらべ」は、とっても面白かった。動物のしっぽって、なんのためについてるの? ああ、そうだったのか!と笑ってしまったのが、カバくん。
とまあ、書ききれないほど盛りだくさん。子どもはきっと面白がるだろうな。