とりあえず、OKです

【庭の紅百合】

映画公開に合わせての入稿原稿の担当さんと、以前、花百姫の担当をして下さった編集Iさんから、お返事やメールを頂き、感動しています。
担当さんは、月に三本の作品を担当されている多忙な方で、入稿後、すぐ読んで下さり、とても嬉しいご感想を聞かせて下さいました。
この作品の担当ではないけれど、本になる前の原稿を読んで下さったIさんから頂いたメールも感動しました。ぎりぎりの時間しかない仕事だったけれど、お受けして良かったと思いました。
この作品のことを聞いた時は、時間のない事や、自分のスケジュールや、映画会社さんとのかねあいの出版条件などを考え、正直、受けるべき仕事なのかどうか、迷いました。
でも、決断したのは、その映画の世界とテーマが、私の書くテーマに近かったということと、ポプラ社さんという長年お世話になっている版元、編集さんであるということでした。
資料にあたり執筆する時間を合わせて、たった1ヶ月しかなかったこともあって、初稿を寝かせる時間はありませんでした。原稿が上がってすぐ入稿しましたので、自分の作品を、他人の目で推敲することはまだできていなかったのですが、編集さんお二人のご感想を聞いて、ああ、うまくいったんだ…と、嬉しくなりました。
このあと、映画会社さんのチェックが入るそうですが、物語はもともとのあらすじは追っていますが、細かな構成や、シーン、セリフなどは、私のイメージで書いています。
物語の描き方と映画やドラマの描き方は同じようにはいきません。文字しかない物語に、どう情景を思い浮かべてもらうか、季節の香りや、肌触りや、耳にひびく風音や音色をどう感じてもらうか勝負なんです。
それは、成功したのではないかと思っています。

そんなわけで、今日からは、『ストーリーで楽しむ古典 東海道中膝栗毛』の弥次さん北さんに戻ります。この原稿は、ほとんど終わりまできていて、あとは、全体を一つのストーリーに組み上げれば完成です。〆切は6月末。さあ、がんばろう〜