『ぼくと戦争の物語』(著/漆原智良/フレーベル館 )が、2015/第一回児童ペン大賞に!おめでとうございます!2015/12/4更新

やはり、戦争の物語は、戦争を体験した人から語られなければならない…と、心から思った一冊でした。
創作という想像の翼を拡げて語られる新しい戦争物語が不要だとは思いませんが、本物の戦争を体験した人だけが語れるリアリティには圧倒されました。
冒頭から、戦時中の教室が描かれ、戦時教育の恐ろしさに身の毛もよだちました。
戦争の怖さ、悲しさは、胸が引き裂かれるようですが、それでも、涙をぬぐって、力強く生き抜いた子どもたちの姿に、「しっかり、生きろよ!」と励まされた気がします。
そしてこの物語の素敵なところは、辛く苦しい戦争物語でありながら、子どもが理解できる平易な文章で語られているところです。
そして、読み終えた時、勇気と元気を与えてくれる物語です。
ぜひ、親子で読んでほしいと思う一冊でした。


それで、ここでお詫びです。
このところ、締切に追われ、お友達の新刊紹介が滞っています。時間ができましたら、ご紹介したい本も多々ありますので、どうぞ、しばらくお待ちくださいませ〜