『くうきにんげん』著/綾辻行人・絵/牧野千穂

怪談えほん (8) くうきにんげん

怪談えほん (8) くうきにんげん

綾辻行人と牧野千穂が、見えない魔物を描きだす― 「くうきにんげん」を知っているかい? 誰も気づいていないけど、世界中にたくさんいるんだよ。普通の人間におそいかかって、空気に変えてしまうのさ。(BOOKデータより)
岩崎書店の怪談えほんシリーズ、第8弾です。
ついにミステリーの超人気作家、綾辻行人さんの登場です!
じわじわっと迫ってくる目に見えない怖さ、この怖さは、怪談えほん第1弾だった宮部みゆきさん&吉田尚令さんの絵本『悪い本』以来でした。
想像力の豊かな子どもが読んだら、一人でお留守番が出来なくなるんじゃないかと心配になったりしますが、その想像力をさらに高め、豊かにすることこそ、読書の素晴らしさでもあります。
怖いものを想像する力は、目には見えない人の心を想像する力ともなります。想像力の豊かな子は、いじめなんかに加担することはないでしょう。
それに、目に見えないけれどひどく恐ろしいものというのは、実際、この世の中に存在しているのです。絵空事ではなく……。
子どもたちは、そういうものを嗅ぎ取る想像力をも身につけてほしいです。

さすが東雅夫さんの編纂シリーズ、作家、画家さんの豪華絢爛さ、怪談えほんとしての本格ぶりをぜひ目の当たりにして下さい〜
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