ストーリーで楽しむ日本の古典シリーズ『南総里見八犬伝 運命に結ばれし美剣士』が、本日発売されました〜

 南総里見八犬伝』あとがきの一部です。↓ご参考に〜 
 曲亭馬琴こと、滝沢馬琴先生の大長編小説『南総里見八犬伝』は、今でいう、超活劇冒険ファンタジーなのですが、児童書として各社から発売されている『南総里見八犬伝』は、そのファンタジー的活劇部分を現代風に切り取って、原典とは違うかろやかな現代小説として、書き替えたものが多いようです。
 しかし、『南総里見八犬伝』こそ、江戸後期の作者が魂をこめた大長編であり、そこに一本、みごとに貫かれているのは、武士の魂と人の真です。
 その真の心につながれ、運命の珠に結ばれた勇士たちは「八犬士」と呼ばれ、各地で、次々現れる不思議な事件に遭遇し、戦って、その中で、互いに出会っていくのです。
 それはもう目が回るような展開に次ぐ展開なのですが、実は、それだけではありません。
 江戸後期の文学だからこその美しい表現、勇壮な表現の数々も見逃せないのです。
 そんなわけで、この古典シリーズの『南総里見八犬伝』は、ストーリーの面白さを追求しつつ、原典の美しい表現、勇壮な表現をも、大切に描いていくと決めました…(後略)