ストーリーで楽しむ日本の古典シリーズ『南総里見八犬伝 運命に結ばれし美剣士』は、ライト版八犬伝と一線を画した一冊です!


日本の古典の中でも、『南総里見八犬伝』は、原典を全編読んだ人はめったにいないといわれる超長編です。なので、各版元から出版されている『南総里見八犬伝』は、原典の筋立ての一部だけ借りた、全く違った現代作品になっていることが多いのです。でも、原典を読んでみれば、江戸後期の作家が人生をかけて書いただけあるテーマというものが一本、見事に通されているのがわかります。それは「人の真」と、「武士道」です。そこを現代的に軽やかに省略してしまっては、八犬伝を読んだ事にはなりません。というわけで、『南総里見八犬伝 運命に結ばれし美剣士』は、原典にこめられた「人の真」と「武士の魂」というのものを大切に描きました。ライト版「八犬伝」とどう違うのか、ぜひ読み比べて下さい!