『ぞろりぞろりとやさいがね』#偕成社 著/ひろかわさえこ

ぞろりぞろりとやさいがね

ぞろりぞろりとやさいがね

台所のすみで、すっかり古くなったやさいたち、月夜の晩ぞろりぞろりと家を出ていきます。さて、どこにいくのでしょう? やさいたちは、自分たちをわすれて、すっかりだめにした人間たちを恨んで、怒りの集会を行っていたのです。すると、そこへみみずのおしょうと、だんごむしのこぞうさんがやってきて…やさいを大事にしたくなる(!?)絵本です。
今年一杯、資料読みと〆切仕事に追われて、長い物語が読めなくて、ちょっと一休みに読めた絵本!
なんといっても、『ぞろりぞろりとやさいがね』は、絵が素晴らしい〜♪
古くなってしまった野菜たちの表情の豊かなことったら! ついついじゃがいもに、ツノを生やしてしまうことの多い私は、目の前で、じゃがいもたちから怒られているような気がしました。
古くなったり、腐ったりし始めたやさいたちの怒りの大集会に現れたのは、ミミズの和尚と、ダンゴムシの小僧さんという展開が、なるほど〜と、嬉しくなります。
お母さんも子ども達も、一緒に楽しめる愉快な絵本。しかも、最後のページに癒されますよ〜❣