『カラスのジョンソン』著/ドリアン助川

『うばかわ姫』#白泉社 と『あん』#ポプラ社 を新聞紙面に一緒にご紹介下さった那須田淳さんのご縁で、感動的な物語を読む事ができました。
生きとし生きる者に、変わらぬ愛をそそぐ視点に、この作家さんに出逢えて、心から良かったと思いました。弱く踏付けにされた命に、人間もカラスも変わりないのだと伝えてくれるこの物語に、ぜひいつか、子どもたちも出会ってほしい。そして、弱くとも踏付けにされようとも、歯を食いしばって、光に向かってほしい!
そう願いながら読み終えた今、私はただ泣いています。
かつて読んだムツゴロウさんの本に書かれていたカラスの利口さを知っていたので、人のごとく愛し、葛藤するカラスの姿にも違和感はありませんでした。一方で、孤独な子どもである陽一の無垢な悲しみも重なって……深く深く胸に迫りました。

小学生の陽一は、傷ついたカラスの幼鳥を「ジョンソン」と名付け、母と暮らす団地でこっそり飼い始める。次第に元気になっていくジョンソン。だが、「飼ってはならない鳥」はやがて、人間たちの過酷な仕打ちを受けることに―。少年の素朴な生命愛が胸を打つ現代の神話。
(BOOKデータより)
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うばかわ姫 (招き猫文庫)

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