『あした、また学校で』#講談社 著/工藤純子・絵/稲葉朋子

 

 

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「学校はだれのもの?」と、問われたら、子どもも大人も考えてしまう。『子どものもの!」と良識的にこたえても、実際に学校で権力を握っているのは、教師であり、教育委員会かもしれない。だが、この物語は、子どもの目線や感性を大切に描いていく。その結果、苛めに遭う少年も、優等生も、勉強好きでない子も掬いとって、本来のテーマを、読者にもきちんと考えさせる貴重な本でした。