『焼けあとのおにぎり』#国土社 と 『あいしてくれて、ありがとう』#岩崎書店
『焼けあとのおにぎり』#国土社 著/漆原智良
戦争を体験した人でないと書けないリアルな物語でした。一方で、この時の少年のとまどいや悲しみが、焼けあとから漂ってくるようで切なかったです。戦後75年、今書かないと!と思われたのもよく分かりました。私もまた、今私が書くしかない!と思い詰めて、母の戦争体験を『ガラスの梨 ちいやんの戦争』#ポプラ社を書いた経験が思い出されて、胸が詰まりました。
書くということは、戦争の場に立つということで、平和な今の世界だけに安穏として書き上げるなんて不可能だからです。書く人があの戦争の場に立ってこそ、現代の子どもたちに、戦争の悲惨や苦しみを理解してもらえるのだとも感じた仕事でした。
『ガラスの梨 ちいやんの戦争』 (ノベルズ・エクスプレス) 著/越水 利江子 https://www.amazon.co.jp/dp/4591159086/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_YM3WEbC6PFPP0 @amazonJPさんから
そして、もう一方で、戦争の終った平和な時代のおにぎりを思い出したのが、『あいしてくれて、ありがとう』#岩崎書店 でした。
そう、おにぎりはいつでも、愛のそばにあるのです。
『あいしてくれて、ありがとう』 (おはなしガーデン39) 越水 利江子 https://www.amazon.co.jp/dp/4265054897/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_9V3WEbXT59PMC @amazonJPさんから