ということで、やっと歳三忌です。

土方さんのお参りは、これからは、別の日に、ゆっくりお参りに行きます。
そう思うくらい沢山の人たちでした。
雨も降っていて、私は新刊のご報告と御礼を墓前でしたかったのですが、雨では本を一時、台に置くこともできません。「どうしようかなあ」と思っていたら、私の番が回ってきた時、なんと、ざーざー降っていた雨がいっとき止んでくれました。おかげで、新刊を土方さんに見て頂けたと思います。
というのは、近藤さんのお墓や、沖田さんのお墓や、山南さんのお墓のように強くは、土方さんを感じることができなかったからです。なぜなんでしょう。以前、静かな時にお参りした時もそうでした。たんに、新しいお墓だからなのでしょうか。不思議です。
それとも、たんに、私自身が落ち着かなかったからかもしれません。
それはともかく、お参りをすませてから、土方さんの刀が見たくて土方資料館へ行ったのですが、ここも満員。入館費を払って入ったものの、刀の前から人は動かず。結局、歳三忌のあとの講演に間に合わなくなくなるので、泣く泣く刀を見ないで(あの三振りの刀、もう二度と見られないかも)退出しました。やはり、次回は違う日に来ます……(泣)
講演会場へ行くと、もう席はわずかしかあいていません。後ろから二番目の椅子がひとつあいていたのでそこに座ったら、なんと、一番後ろ(正確には隣の席)が、伊藤哲也さんでした! まあ、なんて偶然でしょうか。
ご講演は、永倉新八さんのご子孫でした。新八さんが入り婿に入られたという杉村さんのご家系です。家族ならではのお話が楽しかったです。
さて、その後に、会場へお見えになっている作家さんや研究家の方々のご紹介やご挨拶が始まりました。主催者の大出さんのお心遣いで、それが、私にもまわってきて、ご挨拶をして、『月下花伝』と『花天新選組』を抽選のプレゼントに提供しました。
そのプレゼントはどちらも、なんとも美しい女性に当選して、意味もなく嬉しかったです。
私は伊藤哲也さんのご本がほしかったのに、当たりませんでした。それどころか、何も当たらなかった……わたしのくじ運って……。でも、いいのです。今回は墓参が目的なんですから。それに、伊藤哲也さんにも会えたし、菊池明先生にもお会いできました。
初対面の菊池先生に碧血碑の会の申し込みをしようとおそばに行った時、伊藤さんが黙ってそばについてきて下さり、そっと見守って下さいました。嬉しかったです。伊藤さん、ありがとうございました。
それから釣先生にも再会できて、お声をかけて頂けて嬉しかったです。
あ、流山隊の隊長さんが終わりに駆けつけていらして、やはり、お声をかけて下さいましたのも嬉しかったです。
「本を買うよ」「買います〜」って、お声をかけて下さいました皆様。ほんとにありがとうございました。それだけで、疲れが消えるようでした。実は、当日の体調が今ひとつだったのです。それで、二次会には顔を出さず、講演のあとはすぐ電車に乗って帰りました。おかげで、帰宅後の回復は早かったです。
歳三忌でお目にかかれた皆様、ほんとにありがとうございました。
花天新選組―君よいつの日か会おう