ふと思ったこと

深夜に書いた下の日記を見てふと思いました。
私という人間には、この手帳のような不思議な童話の世界と、新選組や龍馬の幕末、信長や忍者の戦国などの動乱の世界、漢(オトコと読む。司馬遼太郎さんのいう志ある男)の世界がまったく違和感なく共存しているなあと。
どちらかがどちらかに影響されたりせばめられたりはしないで、どちらも私の心に深く根を下ろして、無限に葉を茂らせ続けているような、そんな気がします。
つまり、人間の心の世界って無限なんですね。
 【なにかくれるの?】
いっぱいだから、もう入らない、ひろがらないということがない。むしろ、心の中の世界は大きくひろがればひろがるほど、複層的に、深度も深くなる気がします。
これはもしかしたら、子どもの頃は少年漫画を読みふけり、思春期は男性作家の時代小説を当時の書店棚をさらえるほど読みまくったという育ち方をしたせいでしょうか。
思春期に出会ったゆえか、今も敬愛する時代小説作家は山本周五郎さんと司馬遼太郎さん。どちらも男性作家です(むろん、北原亞以子さんなど大好きな女性作家さんも多士済済ですが)。
でも、なぜか、書きたい世界は、周五郎さんや司馬さんの世界に近いのです。
やっぱり、思春期にバトンを受け取ってしまったのだと思います。周五郎さんという作家の、司馬さんという作家の生きた証ともいえる作品群からの命のバトンを、知らず知らずに受け取ってしまうのが、子ども時代や思春期だと思うのです。
いかに、この時期の読書が大切か、我が身を振り返っても思います。
そんなふうに作家の命のバトンを受け取ってしまった以上、いいものを書かねば、文学の神様に叱られますね。
というわけで、まだ持ち込むところも決まってない大人向きの小説をそろそろ書き始めます。舞台はやはり幕末。龍馬や新選組の世界です。
ヤングダルト世代を対象とした和製ファンタジーの長編とこの小説が今年の新たな仕事と決めました。
久しぶりに、シリーズとしての縛りのない作品を書けるのがとても楽しみです〜