アンソロジーとお友達の本

　『放課後の怪談・こわい家』　作・国松俊英、薫くみこ、越水利江子、田部智子、秋津ミコ、ばんひろこ、北川チハル、正道かほる、緒島英二
友達のたっぺいから、大当たりするガチャポコ屋があると聞いて、幸太は八幡神社の夜店へ行った。すると、なんと、大当たりするのはガチャポコだけではなかった……。という「百の願い千の呪い　大当たりガチャポコ屋」を、越水利江子が書いています。
　『空とぶ魔法おしえます！』　作・柏葉幸子、松原由美子、北川チハル、計良ふき子、小森まなみ、樫崎茜、宮下恵茉
空をとべるほうき、あこがれの姿をうつしてくれるドレッサー、魔女からこっそりわたされる試供品のハンドクリームなど、不思議な魔法アイテムのアンソロジーです。魔女から、試供品のクリームをもらったかのんがそのクリームを手にぬってみると、あこがれのピアノをすらすら弾けるようになってしまいました……
でも、子どもって、人間って、ほんとは何が一番うれしいのかな？　と考えさせてくれる「魔女の試供品」は、このブログでもお馴染みのはっさくちゃんこと宮下恵茉さんの物語。
　『メン！　試練の剣』　作・開隆人
『メン！　出会いの剣』の続編。
ついにやってきた勝負の日。
消滅寸前の剣道部へやってきたサッカー部のケンヤ、ヒロ、ハル、ヨージたち。彼らは、少女剣士ミクと共に、スポーツ少年団剣道大会を勝ち抜けるのか！？
強敵は、ミクの父親の尽道場の猛者たち。ミクは連続個人優勝の名誉を捨て、ケンヤたちと共に団体戦にかける。
物語はほぼ全編、剣道の修行と試合、そして、剣道部の心の絆を描いています。大きな事件が起きるわけではありません。でも、ぐいぐい読ませます。
デビュー二作目にして、季節風同志の開さん、力をつけてこられたなあ。続々刊が楽しみです。