「心があるとは、わたしの心を、あなたにそそぐこと」 いじめを考える本

私には、いじめを書いた本があります。
その一冊は、『フレンド 空人の森へ』(教育画劇)は、哲学者の大森荘蔵先生が生涯思索を尽くされたテーマ、目にも見えず、触れることもできない不思議な「こころ」について描いたファンタジーです。

おまえたち。
こころがあるなら、それをそそぎこんでやってくれ。
この森に、この空に、この土に。
そして、この青太に…そそぎこんでやってくれ。
たのむ。
そうすれば、この世界はすくわれるかもしれん。

「こころに殻はない 世界はいつも あなたに触れている」(箱より)
「ほんとうや真実には たくさんの顔がある」(星を売る人より)
「こころがあるとは わたしのこころを あなたに そそぎこむこと」(フレンドより)

◆目に見えず、触れることもできない不思議な「こころ」をテーマにした「箱」「星を売る人」「フレンド」の3編を収録。



もう一冊は、実際にクラス中のいじめにあった少女の手記から生まれた、いじめを描いた物語『もうすぐ飛べる!』(大日本図書)
どちらも、いじめの根源に迫りたくて、長い間あたためて書いた作品です。
手記を書いた少女が感動してくれて、ほんとにほんとに嬉しかった一冊です。
今こそ、ぜひ読んでください。

もうすぐ飛べる! (子どもの本)

もうすぐ飛べる! (子どもの本)

『もうすぐ飛べる!』は、ただ今品切れ状態です。ぜひ、図書館へリクエストして下さい〜