児童文学でやってはいけない、たった一つのタブー


「大人の文学と、児童文学は根本的に違います。児童文学では、死、絶望を含む人生のあらゆる事を描くことはできます。ただし、結末を絶望で締めくくってはいけない。その物語を読んで、読者が自殺してしまうようなものを書いてはいけない。そこが、成人小説とたった一つ、違う点です。」
と、授業でいいました。
「物語の中で、絶望する主人公を肯定するのはいい、でも、最後には、ささやかでも希望の光がなくてはならない。それが、児童文学。」
芸工大の受講生のみんな、そういったの、覚えてるのよね?
そのことを、宮崎駿さんが同じことをいってらっしゃるのを、今日見つけました。

「児童文学というのは、人間の存在に対する厳格で批判的な文学とはちがって、『生まれてきてよかったんだ』というものなんです。生きててよかったんだ、生きていいんだ、というふうなことを、子どもたちにエールとして送ろうというのが児童文学が生まれた基本的なきっかけだと思います。」(宮崎駿

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