「リンカーン」を観てきました〜



渋いです。
私は『リンカーン アメリカを変えた大統領』を書くために、この映画の原作も読みました。
あの膨大な記録の中から、奴隷解放のために憲法改正を成し遂げたリンカーンの不退転の決意と、議会の攻防を中心に描かれた映画を観て、あの中から、このシーンだけでドラマをつくった監督におどろきました。
正に、男性視点。女性では思いもつかない手法です。
主演のダニエル・デイ・ルイスが、なんといっても素晴らしい。多数の資料に残るリンカーンの姿そのまま、まさに生き写しです。
本物のリンカーンに出会ったような気がするほど、リンカーンのイメージにぴったりでした。リンカーンの声は聞いたことがないけれど、きっと、あんな声に違いないと思ったり…。

一方で、女性である私が視点を据えたリンカーンの愛の深さも、ぜひ知ってほしいと思います。映画を観たら、ぜひこの本も読んでみて下さい。私は娘と息子と一緒に行ったのですが、娘は本を読んでから映画を観たのです。映画に描かれているシーンがどういうところか、流れがよくわかったので、読んでいってよかったといってました。
映画には描かれなかった幼少期、少年、青年期のリンカーンの姿も描いております。大人の読者の方にも、充分楽しんで頂けるかと思います〜