季節風編集委員会報告
5月25,26日と、京都で季節風編集委員会でした。
前日、25日は、秋の大会に向けての新世話人の顔合わせ、分科会予定などの打ち合わせをかねて集まりました。ここでは、新世話人、楠章子さん、宮下恵茉さんが登場!
旧メンバーの間では、「お二人ともとても佳い方! さすが、越水さんのご紹介〜」と、私のカブまで上昇致しました。楠さん、宮下さん、どうぞよろしくお願い致します〜
26日には、投稿作品の選考編集員会でした。
集まった編集委員は、あさのあつこ、いとうみく、イノウエミホコ、飯田朋子、工藤純子、越水利江子、佐野久子、高橋秀雄、土山優、吉田純子、八束澄子…といったメンバー。
今回は作品数も33作品と多く、季節風の書き手は、みなさん、文章がうまいね〜という話も出ました。
一方で、文章のうまさで、最後まで読ませるけれど、どうしても、これが書きたいという思いをつらぬいた物語になっているかどうか…テーマの設定に問題はないか、あるいは、物語の最後に、テーマを通じて、うならせるものがあるかどうか…といったところで、まだ、作者自身が迷っているのではないかと思える作品が多くて、もったいないなあと思ったことも事実です。
また、掲載と決まった作品の中でも、問題点を含んだものもあり、掲載してもよいほどうまいのだけれど、この作者なら、もっと書けるはずという意見で、掲載されなかった作品もあります。
個人的に、私が思ったことは、上手にまとめるのではなく、自分の中の鬼といったものを、作品世界の中であぶりだして、さらに、その鬼が、社会の中で、どんな現われ方をしているのかを見つめてほしいと思いました。
そうすれば、自分だけの物語に終わらない、大きな物語になっていくと感じます。
そういう物語を読みたいと、私は思っています。
各作家の新刊↓