深く癒される絵本『海のむこう』著/土山優/絵/小泉るみ子

海のむこう

海のむこう

長い冬をふぶきにとじこめられながら、少女はいつも海を見つめていた―。氷の花、けむる海、春の訪れをつげるいなずま―北国の自然と暮らしを美しく描く。amazon BOOKデータベースより)

素晴らしい絵本が出ました!
後藤竜二さんが生きていらっしゃったら、さぞ喜ばれただろうとしみじみ思いました。
淡々と語られる海辺の少女の暮らしをめぐる自然、空、海の美しさに、息をのみました。厳しいけれど、澄み切った世界……
少女期をこんなふうに過ごした人には、きっと一生勝てないな…と思います。勝てなくていいんです。心からリスペクトできる友人と、その人が育った美しい海辺。それが、かつて、確かにあったことだけでも、なんと、心が豊かになることでしょう。
そういう世界を絵本にしてくれて、ありがとう〜と、心から思います。
絵本を開いて、読み終えて、深く癒されました。