『かがみのなか』著/恩田陸・絵/樋口佳絵(岩崎書店)・編纂監修/東雅夫

怪談えほん (6) かがみのなか

怪談えほん (6) かがみのなか

怪談えほんシリーズ〈第2期〉、恩田陸と樋口佳絵が描く身近にひそむ恐怖の世界。いえでもまちでも、見ない日はないかがみ。かがみのなかはいつもあべこべ。少女とかがみをめぐるふしぎなお話。かがみを見るたびにふしぎな気持ちとこわさがよみがえる。 (BOOKデータより)
これも、東雅夫さん編の絵本です。
岩崎書店の「良質な本物の怪談に触れてほしい」という怪談絵本シリーズの一冊!
これまで、宮部みゆきさん、京極夏彦さんなど、大人でも怖い怪談、ミステリーなどの手練れの作家さんたちの怪談絵本が送り出されてきましたが、その新刊です。
とうとう、あの、恩田陸さんが〜!
さすがの一冊です。
今回は鏡の世界……怖いです。
子どもたちにとっては現実の怖さが迫ってくるので、ぜひ、お母さんが先に手に取ってから、大丈夫そうだと思ったら、お母さんも一緒に、子どもたちと読んであげて下さい。
小さな、幼い子は泣き出してしまうかもしれませんので、ご注意くださいね。一方で、豊かな想像力を掻き立てられて、怪談を大好きな子になるかもしれません。
本物であることは、怖さも半端でないということなのですが、その一方、この絵本から想像できる世界の大きさも半端ではないということでもあります。大人でも十分楽しめる絵本です。
子どもたちは、怖さをたのしめる年齢になってから、読んでね!(written by 越水利江子