『10歳の質問箱 なやみちゃんと55人の大人たち』著/日本ペンクラブ「子どもの本委員会」編

10歳の質問箱 なやみちゃんと55人の大人たち

10歳の質問箱 なやみちゃんと55人の大人たち

子どもの「なぜ?」に作家が答える人生相談。「元気がないときは、どうしたら良いですか?」「大人は楽しいですか?」「努力はムダではありませんか?」「死のうと思ったことはありますか?」などなど、子ども素朴な疑問、悩みに55人の作家が好き勝手に答えます。どれもこれも、考え方は人それぞれ。一つの質問に答えは、必ずしも一つだけではありません。ここでは、何人かの作家の考えをのせています。大人の真っ正直な言葉を子どもたちに届けます。答えてくれる作家は、日本を代表する作家たち、あさのあつこ森絵都角野栄子朽木祥越水利江子中島京子森村誠一、吉岡忍、山田真など55人です。(BOOKデータより)

本日届いた『10歳の質問箱 なやみちゃんと55人の大人たち』を読んで、私も55人の作家のうちの一人ですが、なんと、楽しい本になったこと!と、感動〜
それぞれの作家さんたちのお答えも素敵なんですが、すずきのりたけさんのイラストが楽しくって、思わず吹き出してしまいます〜
このイラストに笑顔になって、悩み相談のページが始まっても、悩み相談という内容に、つい、肩に入ってしまっていた「力」がほろりと抜けます。抜けた後はただ楽しく、大方のお答えは、今の日本の環境、世界の動きはこうなっていて、僕(私)はこう思うし、こういう考え方があるよ。でも、そうじゃなきゃいけないっていうんじゃなく、もう一度、自分で良く考えてごらん〜という感じです。
決して、子どもを緊張させたり、思いこませたりするような内容ではありません。
どれも、子どもを信じて、子ども自身が考える力を発揮させるようなお答えなんです。
この本は、家庭に一冊!あると便利で、便利なだけでなく、あってよかった〜って思う日が来るはずです。