『釣りに行こう!』著/高橋秀雄 絵/福田岩緒(文研出版)


釣りに行こう! (文研じゅべにーる)

釣りに行こう! (文研じゅべにーる)

いとことイワナを釣り上げた佑太は、クラスのテツを誘って、釣りを始めようとする。じいちゃんも何十年ぶりに釣りを始めることに。釣り道具をそろえた佑太とテツだが、近くの大谷川は来年春まで禁漁だった。二人はクラスのまゆみちゃんも誘って、じいちゃんに管理釣り場へ連れて行ってもらう。みんな、釣りの解禁日がとても待ち遠しい。(BOOKデータより)
釣り好きの少年少女のバイブルのような一冊。
この一冊に、どう釣るか、どう楽しむか、魚の色々や釣り具の工夫まで、さまざまなハウツーが詰め込まれているけれど、何より詰まっているのが、釣りの楽しさ。釣りをしたことがない人が読んでも、一度釣りをしてみたいと思ってしまうはず。
児童文学作家であり、釣り師ともいえる高橋秀雄さんが、そういう物語を書けば、川や山のきらめきも、少年たちの胸のドキドキも、おじいさんの心の中に残っている少年の心も、読者にすうっと伝わってきます、さすがです。
釣り好きの少年少女には、面白すぎる教科書ともいえるかもしれません。