ひっそり、地味に。あきらめないで、また明日も

全盲のお母さんを描いたノンフィクション『あきらめないでまた明日も』(岩崎書店)の四刷が届きました。
ひっそり、売れてたんだなあと、ちょっとしみじみしました。
全盲の岩田美津子さんは、目の見える二人のこどもを自分で育てました。こどもの洋服も自分で縫いました。見えない絵本も点訳して絵に輪郭シールをはることで、こどもに読み語りました。何かをできないと考える前に、ふつうに出来る方法を考える美津子さんは、それはそれは元気な明るいひとです。
世界で初めて点訳絵本が生まれたのは、彼女の「ふつうにする方法」のおかげです。
ボランティア福祉の国際的な賞、国内の賞を数々受けた美津子さん。でも、美津子さんはマイペース。存在するだけで、ひとに、社会に不思議な元気をあたえるひと。
そんな美津子さんは、私の友達でもあります。
ひっそり、地味に、でも、読んだ人の数だけ美津子ファンは増えてゆく、そんな本を書かせて頂き幸せでした。