『幻狼神異記2』横山充男

amazonは新作画像アップが遅く、楽天だとどうしても画像が小さくなってしまいます。著者の皆様すみません。
[rakuten:book:12883662:image]
『ぼくの中には魔物が棲んでいる……』
主人公宗方健(たける)は、危機がおとずれると、体の奥底で眠っていた魔物のような力が目覚め、凄まじい暴力となって発動する。その爆発するような衝動は、健自身でさえコントロールすることはできなかった。健はその力ゆえに転校を余儀なくされる。
転校した学璽院中学にある古代史研究会に誘われて入部した健。だが、研究会部長は、ひそかに狼狩りと称して不良狩を行う敷島一樹だった。
「君は凶暴な狼霊に取り憑かれているが、数十万人に一人という狼使いの魂も宿っている」と、一樹は健に告げる。
一樹に命令されるままに、狼狩りをさせられる健。だが、その心深くには、一樹に対する違和感がつのっていく……(『幻狼神異記1』)

この『幻狼神異記1』の圧倒的迫力をさらに超える『幻狼神異記2』、今回も一気読みでした。
深まる謎、解き明かされてゆく謎。
運命は、健を大自然の精霊の集まる地、そして、まがまがしい呪詛の地でもある鈴鹿山脈へと誘い込みます。そこで、健を待つ者は何者なのか? もう、あらすじなんか書いてられません。読んでもらうしかこの世界は体験できません。
圧倒的な筆力で、異界へ引きずり込まれること、うけあいです。
いやあ、面白かった!!!