びっくり!

花天新選組―君よいつの日か会おう

花天新選組―君よいつの日か会おう

『花天新選組 君よいつの日か会おう』を、もう読んで下さったというメールやお便りが届き始めてびっくりしています。
なんと、超超超多忙のあさのあつこさんが一番乗りの心に染みるメールを下さって、びっくりしたり喜んだり感謝したりでした。
そして、今をときめく作家さんや新選組のご子孫からもお便りやお電話が続いて、感激しっぱなしです。
それもこれも、取材にご協力くださった近藤勇さんご子孫の宮川さんと井上源三郎ご子孫の井上さんのおかげなんです。それに、沖田総司さんや永倉新八さん、土方歳三さんなどのご子孫にお目にかかれたことも、小説を書く大きな力になりました。
イメージや幻想ではなく、人間である彼らを描く力をご子孫のみなさまから頂いたと思うからです。
新選組を良くご存じない方の中には「血なまぐさい無教養な新選組」といった一方的な誤解をされている方もいらっしゃいます。作品は小説ですから、血なまぐさいところを徹底的に描く書き方もあれば、その武士道、魂、矜恃に着目して描く書き方もあって、それこそが作者それぞれの表現です。
思い込みから新選組をただの人殺し集団のように信じないでほしいと願っています。新選組が血なまぐさいというよりは、あの時代こそが血なまぐさい時代なのです。
討幕派浪士や新政府側の血なまぐささは、長く隠されてきたからご存じない人も多いのでしょう。
前作の『月下花伝』は映画フィルムを通した少女秋飛の心に映し出された新選組を描きましたから、わざと史実とは違う映画らしい設定をしています。
今回の『花天新選組』は秋飛が本物の新選組に出会う物語ですから、可能な限り史実に沿って描いています。二冊を対照的に描くことで、幻想の中の真実と、史実の中の真実が重なってくるはずなのです。
「血なまぐさい無教養な新選組」と思い込んでいらっしゃる方々にこそ、読んでいただきたいと願っております。
よろしければ、こちらの掲示板ものぞいてみて下さい↓http://www1.rocketbbs.com/12/bbs.cgi?id=bothlove