沖田総司忌

総司忌の前日に東京六本木に入りました。
前日の午後には、講談社のYさんと打ち合わせ。秋出版予定の新シリーズの作戦会議と、もう一つは新選組実録を手がけることになりそうです。
その夜は、中学の同級生だった福音館のF君(といっても、えら〜い編集長です)と久しぶりに飲みました。久方ぶりの乾杯と仕事の話と昔話。楽しかったです。F君が『花天新選組』を面白かったといってくれて嬉しかったです。←めったに誉めないひと
そして、翌朝が総司忌でした。
総司忌は今年も雨でした。でも、お参りの一瞬は小やみに。『月下花伝 時の橋を駆けて』の増刷、『花天新選組 君よいつの日か会おう』の発行のご報告と御礼を申し上げました。総司さんと、心の中でお話ししたことは内緒です。
その後、恒例の講演会に参加。この日のご講演は伊東成郎さん(伊東さんは新選組研究の若手NO1だと新選組ご子孫の方々からお聞きしました)。
ご講演はいつもながら、ここでしか聞けない新発見の数々。ただし、その内容は書けません。私はその場でご著書を買ってサインを頂きました。その時、伊東さんが小さなお声で「素晴らしいご本でした」といって下さいました。『花天新選組』を読んで下さっていたのです。……感激。
さらに会場には、菊池明さん(菊池さんはいうまでもなく新選組研究において現在第一線トップランナーの作家さんです)、山村竜也さん(山村さんはNHKの「新選組!」の時代考証を担当された著名な歴史作家さんです。このお三方を会場ではビッグ3と呼ばれていました)などがお見えになっていました。結喜さん(彼女も若手歴史作家さんです)、伊籐哲也さん(会津史をご研究されていて過日受賞されました)にもお目にかかれて嬉しかったです。もう会場は作家さんだらけといってもいいのが、このイベントなのです。
そんな中で、若い女の子たちや妙齢の女性たちが、そばへ来て下さって『月下花伝』『花天新選組』を読んだ、すごく面白かった、感動しましたと、次々お声をかけて下さいました。う、うれしかったです……。
なぜかというと、私が総司忌に参席したのは去年が初めて、今年が二回目です。去年は『月下花伝』をたった一冊、最後のイベントくじでプレゼントして、たった一人の方に本が当たっただけなのに、今年、そうしてお声がけ下さった方々は皆、その後書店でわざわざ買って読んで下さったのです。
この日も、「ほしかったのに当たらなかったんです〜本屋さんで買います〜」といってくれた女の子たち。バス停まで追いかけてきて「ファンですっ!」って、いってくれた女の子たち。とても励まされました。ありがとう〜
それに、今回『花天新選組』が当たった若い女性が、飛び上がるようにして、とても嬉しそうにして下さっていて、それを遠くから見るだけで私まで幸せになりました。みなさま、ほんとにほんとにありがとうございました。一年の間にこんなに読んで頂いてるなんて、思いもしなかったです〜
そして、この場で、沖田みつさん(総司さんのお姉さん)のご子孫のOKIさまにもご挨拶しました。とても温かい素敵な方で、きっと総司さんもこんな方だったにちがいないと思いました。ご子孫というのは、どの方も、かつての新選組の姿をリアルにイメージできる濃い何かを受け継いでいらっしゃるものなのです。(昨年はもうひとりの沖田家ご子孫沖田整司さんにお出会いさせていただきましたので、今回お二人目の沖田家ご子孫です)
講演会が終わって、懇親会に少しだけ顔を出しました。
その時、憧れの山村竜也さんが「いやあ、越水さん。あれは、ほんとに面白かった!」といって下さってまたまた大感激。
さらに、菊池明さんが「碧血碑」に書かれた一文で『花天新選組』を表紙画像と一緒にご紹介下さっていたのです。ありがとうございました〜
この日は、流山隊の隊長さんとは沢山お話しできて、色々教えて頂きました。それに、隊長さんの横でずっと微笑んでいらした正隊士のNさんの笑顔が素敵でした。できれば、今年中に、流山をお訪ねしたいと思っていますが、そのためには〆切を突破せねば……。それから、伊藤さんにご紹介頂いた会津新選組の局長さん、新人物往来社の重鎮であり、このイベントの要でもあるOさん、編集部のNさんなど、そうそうたる方々にも再会やら、お出会いやらをさせて頂きました。
とはいえ、この夜は新幹線に乗るので、私は皆様よりずっと早く退出したのです。お別れのご挨拶をした時、山村竜也さんがかけて下さったお言葉は、今でも大事に心にしまってあります。
思い出すと、頑張ろうと心に力が湧いてくるから。
ほんとに、頑張ります。まだまだ、新選組を書きます。
花天新選組―君よいつの日か会おう