『時空忍者 おとめ組!』最初のレビュー

ひでじぃさんこと、作家の高橋秀雄さんがジクニン!の感想を書いて下さいました。
時空忍者 おとめ組! (講談社青い鳥文庫)
高橋hideoうぇぶさいと↓
http://red.ap.teacup.com/busofmoonnight/
超スピードで読んでいただき、ブログにご紹介下さってありがとうございます〜♪
安土城の魅力について、ひでじぃさんのレスに書いたのですが、同じことをここにもコピペしておきます。
安土城は、ほんとに魅力的なお城です。日本人という民族のセンス、素晴らしさをつくづく思います。組み立て式の文化のない家ばかりでなく、日本建築を庶民の手に届くようにしてもらいたいです。庶民がそういう家に住めるということが文化なのだと思います。いくら、立派なお寺や御屋敷だけを文化遺産にしても、その魂が庶民の生活感に浸透していなければ、それは死んだ遺産だと思うのはわたしだけでしょうか…」
庶民の街並みを美しい文化遺産にすること。それが政治の役割だと思います。文化を守り続けている諸外国の街並みの美しさを見て、今の京都を、日本を見ると溜息しか出ません。
なぜ、美しい木造建築が壊され、組み立て式の文化も歴史も魂もない遊園地のような家々が増え続けるのか。川を暗渠にし、無駄なダム建設をし、護岸と称して魚も住めないコンクリートに固めるのか。サンゴの海にどうして土砂を捨てるのか。水源の谷にどうして産業廃棄物を捨てるのか……私たち日本人は闘うべきではないのでしょうか。そういう金もうけ主義の政治や企業と。
闘い方はひとそれぞれ、生活の中で、自然を護り育てる一助となる商品を買うことや、無駄に消費し続けないことや、選挙の投票に行くことや、身近な環境を大切にすることや、マスコミの人間は発言することや、絵や文章をかく人は作品の中にメッセージをこめるとか、それぞれできることをすればいいのだと思います。
このところ、わたしは時代ファンタジーを書いているので、資料として、たくさんの絵地図や写真や紀行文を見ることが多いのです。浮世絵や古写真を見ると、100年前の(50年前でさえ)日本がどれほど美しかったか、息をのみます。
すべては、教育の偏向、政治の貧困の結果だと思います。でもそれを許してきたのは、他ならない私たちなんですよね。
安土城を調べ、かつての日本に思いを馳せれば、現代のこの国の病みようが見えてきます。
もしも、私がお金持ちになるようなことがあれば、京都の古く美しい庶民の町並みを護りたいです。御屋敷はいらない。きれいなこじんまりした京町家や木造文化の良さを生かした家々に、おじいさんが盆栽を飾り、子供たちが遊ぶ。それが日本という国に生きてきた民族の文化です。神社仏閣、御屋敷だけが美しくてもだめなんだと思います。
歴史を学び、見つめれば、高層ビルの谷間や、「便利」という名の機器(生きるためには不要な機器)に魂を奪われた私たち現代人の視界もひろがっていきます。それが、物語の価値なのかもしれません。