深夜のつぶやき3〜4「織田信長」「愛について」

時空忍者 おとめ組! (講談社青い鳥文庫)
織田信長の死。当時の宣教師フロイスが書き残している。本能寺の変の一ヶ月前あたりから異変が。長い尾をひく彗星が空に現れ、数日間運行し、宣教師たちは怖がった。

数日後、彗星とも花火とも見える物体が空から安土城に落下。だが、城は何事もなく炎上しなかった。これを観た修道士たちは驚愕して、信長の身に何か悪いことが起こるのではないかと怯えた。

そしてさらに本能寺の変の前日、日蝕が起こる。翌日未明、本能寺の変勃発。巨星墜つ。たんに星の運行といえばそれまでだが、その星の運行に、私たち人間が知らず知らず影響を受けていることだけは確か。

信長と森乱(森蘭丸)がレギュラーの『時空忍者おとめ組』を書いているおかげで、資料から得た話。その他もろもろ、信長は魅力的な逸話が満載。そこから空想する楽しさ。作家は苦しいけれど楽しい商売です。

自分が嫌になっても他人が怖くなっても、人生は自分で豊かにせねばならない。「境界線をなくし相手を自分の中に迎え入れた時、人は大きくなり、境界線をひいて相手を自分の外へ押し出した時、人は小さくなる」盛永宗興老師のお言葉。

心動いて止(し)に帰すれば/止、さらにいよいよ動ず/ただ両辺に滞る/なんぞ一種を知らんや/一種通ぜざれば/両処(りょうじょ)に功を失す/これは、私が若い頃、ご縁があった盛永宗興老師の「信心銘」の一節。

人を愛した時、徹底して自分を殺し、相手だけを大切にしても不幸。逆に相手のことなど考えず、自分だけの幸せを徹底的に追求しても、結果は同じ。愛は相互の理解と思いやり。ご馳走は一人より皆で食べれば美味しさ倍増というのと同じ原理。

とまあ、遷化された老師の若い人へ向かっての深い愛を思い出しながら、今日も一日頑張ります。
今日から新作にかかります〜