札幌道場へ行ってきました

北海道はゆったり、おおらかな雰囲気に満たされていました。
まるで、3.11大震災前の日本、原発事故以前の日本へタイムスリップしたようでした。
それはそれで、癒されることなのですが、北海道もいざ対岸で事故が起これば、福島の惨禍と同じことが起こります。その点だけは、他人事と考えないでほしいなあと思ったりしました。
さて、ともあれ、札幌道場は素晴らしかった。
まず、作品が多彩で力作であったこと。
参加された方々のお人柄が温かくて、それに感動したこと。
この二つが一番でした!
ご一緒に招待された、高橋秀雄さん、津久井編集長が8日にお帰りになったあと、私の飛行機だけが9日だったので、飛行機の時間まで、支笏湖に案内してもらいました。
大きな湖なら琵琶湖をよく知ってますが、さすが、北海道の湖は違います。周りに何もない!ただ山脈が見えるだけ!
霧がかかっていました。
支笏湖はどこか人を誘い込むような神秘的な湖で、自殺する人も多いそうです。
かつて死骨湖という字があてられていたそうです。なぜなら、底にはさまざまな古代の木々が沈んでおり、自殺した人の遺体が上がってこないそうなのです。
そう考えると、悲しい湖でもあるのですね。
その資料館には、北海道の動物の剥製がいっぱいありました。
中でも、クマが子供から大人まで何頭も……これは、毛皮を敷いたベンチ。誰でも触れたり座ったりできます。私は「ごめんね」といいながら、座らせてもらいました。
アイヌの人々が毛皮として利用するのは文化ですが、今の私たちにとっては申し訳ない思いだけが残ります。
この子が残酷に殺されたのではなく、アイヌの人たちがするように、天から肉と毛皮を贈ってくれた神様として、魂送りをしてもらった熊さんでありますようにと願いました。
それにしても、北海道はやはり野生の国でもあります。人々の中に残るワイルドな生き方あれこれに、驚いたり笑ったり感動したりの話題がたっぷりありました。これは、でも、参加者のネタでもありますので、ないしょ、ないしょ。
お世話になった皆さま、ほんとにありがとうございました〜