『天の磐笛』(作/横山充男)

横山充男さんの大長編が電子書籍として、発売されました〜
さっそく買いたいのですが、私の古い携帯を、iPhoneか、ipadAndroidもOK )にしないとだめみたいです。
携帯は、次の休日に、買い替えようと思います。
最新の携帯をお持ちの方へ、待ちに待った『水の精霊』の続編が読めますよ〜!

天の磐笛(第一巻)

天の磐笛(第一巻)

(以下はamazonの内容紹介です)
あの『水の精霊』から八年。時代はさらに混迷を深め、世界は文明の行き詰まりに喘いでいる。そんな現代を舞台にして、人間の作りあげた文明の根幹に迫る物語が電子書籍として上梓された。横山充男が放つ新たな大長編第一巻目である。『水の精霊』の姉妹編ともいえる本編は、高校生の主人公が、古代史の謎を解きながら人間の観念の本質である言霊や音霊に迫っていく。

高校二年生である石上琅は、幼いときに両親を交通事故で亡くし、それ以来マンションでひとり暮らしを続けてきた。叔父の竜次が後見人であったが、月に一度やって来ればいいほうだった。亡き父親は信州大学で古代史を専門とする教員であったが、高校生になった琅も、いつしか縄文から弥生にかけての祭祀に興味をもつようになる。所属している民俗歴史研究会で、勾玉が楽器と関係していたのではないかという仮説をたて、友人の沢木洋介と資料集めをしていた。そんなとき、マンションに子鬼が出現し、死ぬほどの恐怖を味わう。その原因は、叔父の竜次にあった。土佐祭文流の呪術師であり、呪術師同士の争いに琅は巻き込まれたのであった。その争いの中で、亡き父親の家系が「太夫」と呼ばれる呪術師であったことが明らかになっていく。

叔父の竜次に連れられ、琅は東京へ行く。「敵」である若い呪術師を、竜次が打ち倒す場面に立ち会わされることになる。しかしそこで、琅はりんという少女に出会う。若い呪術師の妹で、石笛吹きであった。

そんな折、亡き父親が学会で発表した論文の概略を見る機会を得る。父親は、勾玉楽器説をとなえていた。琅は知らず知らずのうちに、父親の仮説を論証しようとしていたことになる。そして亡き母親が、少女時代を過ごした奈良県山越村で、石笛吹きであったこともわかる。東京で出会ったりんも、その山越村から兄に会いに来ていたのだった…