小松エメルさんの連載


小松エメルさんが「新選組」を連載されていると知って、文芸誌「小説現代9月号」を買いました〜
最初は間違って、10月、11月号を買ったんですが、エメルさんの連載は不定期連載というものらしく、毎号連載されているものではないらしく、こっちは無駄になったかと思いきや、季節風同人のあさのあつこさんの連載「さいとう市立さいとう高校野球部二回戦」があって、これはこれで楽しみました〜

さて、エメルさんの新選組は「流れ木」
主役は、近藤勇の養子になった近藤周平。新選組ものでは、さらっと書き流されていることが多い、周平の心の襞を描いた作品です。
私も新選組を書いた時、感じたのは、周平は辛いだろうなあと。近藤勇という、幕末の猛者中の猛者の養子となり、土方、沖田、井上など、自分よりも近藤と親しい家族のような者たちにずらっと囲まれては、普通の者ならもたないだろうと、思ったのを覚えています。ことに、新選組はこのころから坂道を転がり始めるのですから、たまったものではなかったでしょう。
新選組の中でも、こんなにシビアな主人公を選ばれたことを、正直驚きました。でも、だからこそ新鮮でもあり、本格時代劇の香りがします。
(P[こ]3-6)一鬼夜行 鬼の祝言 (ポプラ文庫ピュアフル) で、で、エメルさんといえば、一鬼夜行シリーズで有名な作家さんなので、実は同時に、新刊『鬼の祝言』(ポプラ文庫)も買いました〜
これは、いつか、これまでのシリーズとまとめて、ご紹介したいと思っています。