『ぼくたちの勇気ー心といのちを守る5つの童話』編著/漆原智良 画/進藤かおる(国土社)

ぼくたちの勇気―心といのちを守る5つの童話

ぼくたちの勇気―心といのちを守る5つの童話

自分で自分を守るために。子どもにも、できることって、なんでしょう? この本には、自分を守るためのヒントがつまっています。(BOOKデータより)
漆原先生から届いたアンソロジーです。
子どもの心のそばで支えてあげられる本づくりをなさったのだなあと思いました。
それは、もくじをご覧になれば伝わるのではないでしょうか。
もくじ
●いのちって、スゴイ! 「はじめての握手」 井嶋敦子          
●大きくたって小さくたって、いいんだ! 「ウドちゃんとチョロくん」 季巳明代            
●いじめをつぶせ! 「ぼくたちの勇気」 漆原智良
●花粉症だって、へっちゃら! 「みんなそろって、キックオフ!」 かとうけいこ
●さけんで、走って、身を守れ! 「あいさつおじさん」 高森優芽

どれも、物語になっているのですが、伝わってくるのは「子どもたちへのストレートなメッセージ」です。こんなふうな本づくりも、子どもたちの暮らしを身近で支えるためには、必要なのかもしれないと感じました。
お医者さんであり作家でもある井嶋さんの”「はじめての握手」井嶋敦子/作”は、お医者さんで、現場に立っていないと書けない物語ですし、”「ウドちゃんとチョロくん」季巳明代/作”は、小さな男の子と大きな女の子の微妙な気持ちに寄り添った物語です。そして、”「ぼくたちの勇気」漆原智良/作”は、本当にあったいじめを物語にしたものです。これらの物語の全編を通じて感じることは、子どもを決してひとりぼっちにしない! という作家たちの決意だと感じました。

学級文庫においてもらえるといいですね〜

それと、別件ですが、ここでお詫び申し上げます。
日々、お友達の作家さんや、未知の作者さんから献本頂いたご本が相当数、たまっております。
〆切に追われながらのブログ更新のため、時期によってはご紹介できない事も度々あり、ほんとに申し訳ありません〜ご本によっては、後に話題になった時に、改めてご紹介できる場合もございます。
また、どうしても、このブログを読んで頂いている作家さんのご本が優先にもなってしまいます。その他には他意はありませんので、どうぞ、ご理解頂けますようお願い申し上げます。