『氷の上のプリンセス ジゼルがくれた魔法の力』著/風野潮

3月15日に出た新刊ですが、なんと、もう、増刷が決まったそうです!
青い鳥の読者に愛されたしるしですね! 
おめでとう〜 潮ちゃん!

さいころからフィギュアスケートを習ってきた小学6年生の春野かすみ。父親を事故で亡くしてから、得意だったジャンプがまったくとべなくなってしまう。「もうスケートを続けられない。」と思っていた矢先、引っ越し先で出会ったおばあさんの援助で、ふたたびリンクに上がれることに。「ジゼル」からもらった魔法のペンダントを胸に、かすみは“氷の上のプリンセス”をめざす…(BOOKデータより)

Nardackさんの絵がとても可愛いです。
決して、心が強いわけでもないかすみが、周囲の優しさや真心に支えられて、スケートリンクへ帰っていく軌跡が感動的でした。
それに、母子家庭の母である、かすみのお母さんが表層的ではなく、魅力的な女性として描かれているあたり、大人が読んでも、ほっとさせられました。
今人気沸騰中のフィギュアスケートの物語というだけでなく、少女の成長物語としても、同世代の子どもたちに迎え入れられたのではないでしょうか。