『きつねみちは、天のみち』著/あまんきみこ 絵/松成真理子

にわか雨のなかをはしっていたら、ともこは、とてもふしぎなことにでくわしました…夕立のすきまの道にはとてもふしぎで、やさしい時間がまっていたのです。(BOOKデータより)
この物語を読んだのは、まだデビュー前でした。
でも、あらたに再版されて、今読んでも、ちっとも古くない!
「きつねみち どっこいー やんこら! がんばれ それな きつねみち どっこい」
やわらかな、きつねたちの掛け声が歌うように響いて、不思議な世界へ自然に招き寄せられてしまう。
やっぱり、すごいな。あまんきみこさん。本来なら、先生と呼ぶべきだけど、あまんさんは、昔から、そんなふうに呼ばせないような、ふんわりしたオーラの中にいらして、つい、あまんさん〜♪って、親しげに呼んでしまう。
大人だって、世界がふんわりと柔らかくなって、幸せな気持ちになる絵本です。
子どもたちなら、どれほど喜ぶでしょう。
「きつねみち どっこいー やんこら! がんばれ それな きつねみち どっこい」
さあ、親子で、きつねみち、天のみちへ迷い込んでみませんか?