新選組ファンタジー

この弓本純加さんの総司が大好き♪

ただ今、「月下花伝ー時の橋を駆けて」の連作(続刊だけど読み切りです)の執筆が好調です。今回は近藤さん、土方さんもじっくり描きたいです。
今春の、新選組総長山南敬助さんの山南忌に始まって、京都壬生へ何度も行って、光縁寺や壬生寺の墓参も重ね、新選組壬生屯所の中でもっとも重要だった前川邸にお伺いしました。(もちろん、観光名所になっている八木邸も行きました)
現在、前川邸は公開されてはいないのですが、前もって取材をお願いして、現在お住まいのTさんにお話を聞かせて頂きました。
近藤が落書きしたといわれる戸板の謹直な字、格子窓の刀傷に触れた感触、土方が拷問したという蔵の空気、高窓からの景色、山南切腹の間の畳の冷ややかさ。屯所から二条城まで、近藤や土方が歩いた道をたどったこと。それらが、書いている私の脳裏に次々よぎります。
また、近藤勇さん、井上源三郎さんのご子孫(ご子孫も天然理心流の剣士でした)に、新選組幹部の故郷、日野をご案内して頂いた濃い一日のこと。あの日の多摩の光と風。
一年に一度しか墓参できない沖田総司さんのお墓へお参りし、その時、新選組研究者の釣先生にすごいことを教えて頂いたこと。
今は、近藤さん、土方さん(この土方さんこそ本物の美少年だった!土方さんの家系は現在も超美形なのです)、井上さん、沖田さん、山南さんの墓参も叶いました。
近藤さん、井上さん、土方さん、沖田さん、土方さんの義兄(姉の夫)佐藤彦五郎さんのご子孫にもお目にかかり、さらに、永倉さんや、五稜郭で土方さんと最後まで戦った榎本さんのご子孫にお目にかかったことなどなどが、まるで音楽のように私の脳裏をよぎります。新選組のご子孫が、英霊たちが「いいものを書いてくれよ」とおっしゃっているように。そのお力か、文章は流れるようにあふれてきます。年内入稿は達成できそうです。
そうそう、さっき、ミクシィに行ったら、「月下花伝」のレビューが増えていました。
その中で「もっと長編でも良かった、もっとこの世界にいたかった」と書いて下さっていて、続編を!といってくださった沢山の方々は、こういうお気持ちだったんだなと思いました。そして、正直にいうと、作者自身も同じ気持ちなのです。単行本には枚数制限というものがあります。でも、もっと、この世界にいたかったのです。ですから、続刊を書かせて頂けるのは、ほんとに嬉しいです。
ここまで書いた続刊の原稿では、秋飛は井上と土方に会いました。そして、ついに沖田ともすれ違いました。さあ、これから、続きを書きます〜
あ、でも、この続刊はこれまで誰もしたことがない仕掛けをする予定。
うふふ、楽しみだ〜

月下花伝―時の橋を駆けて

月下花伝―時の橋を駆けて