天国と地獄

まずは、同人仲間の本のお知らせです。
「会社ともおさんの読書日記」
↓「幸子の庭」本多明
http://blog.book-ing.co.jp/tomoo/2007/12/post_8891.html
↓「ジジ、きみと歩いた」宮下恵茉
http://blog.book-ing.co.jp/tomoo/2007/11/post_64e5.html

一冊の本を書く間、作家は天国と地獄を行き来します。進まなかったり、苦悩したりの地獄を経て、仕上がった時、やっと天国が訪れます。
そして、本として出版されると、作家はまた、天国から地獄へとたたき込まれます。本の売れ行き、雑誌新聞での書評などプロの世界での天国と地獄。
そして、さらにオンライン書店やブログ上のレビューという天国と地獄にもさらされることになります。
作家の中には、そういうネット上のレビューを(雑誌評論も含めて)、「誉められようが、けなされようが一切無視する」という強い意志の方もいれば、「見ると気にしてしまうので見ない」という方も多いようです。
私は、自分の本を読んで下さった方のレビューは機会があれば見るようにしています。
見て、思うことはいろいろです。
読んで下さった方を心の友!と感動することもあります。
あるいは、なるほど、そういう見方もあるなと思ったり、それはないものねだりでしょう、一冊の本に全世界はこめられないんですよ、と思ったりもします。
そうそう、だからこそ、続刊もぜひ読んでくださいねと思ったりもします。
それは、ほんとにいろいろです。
実際のところ、本の内容については、作家は自分の書くべきことを書いているので、それが、読者さんの読みたいこととずれていてもかまわないのです。
でも、それがぴったり!だった時はやはり感動します。
そういう読者さんは、作家を天国へ案内してくれて「さあ、もっともっと書いて」といってくれるありがたい神様と同じです。
そういうレビューを見ると、わたしもこんなふうに人を元気にする言葉を紡いでいこうと思います。いわば、その方がわたしの先生です。
「ありがとうございます」と、いつも感謝しつつ、今日も書いてます。