「動物だいすき!バイバイ富永くん」日本児童文学者協会編

バイバイ、富永くん (動物だいすき!―悲しい話)
動物ものアンソロジー4です。著者は竹内もと代さん(表題作)、最上一平さん「八月の雷魚」、佐々木江利子さん「おやすみなさい、モモにいちゃん」、大塚菜生さん「ジュウシマツのかけら」、林利美さん「ノラ猫ハナの花畑」などなど、知人の作品も多かったです。
悲しい話の特集なので、こわごわ読みました。(動物が死ぬのに極端に弱いので、わたしは元気が出る話特集を書きました〜)
でも、季節風の同人、最上さんはさすがに格調高いできばえでしたし、竹内さん、牧野節子さん、加藤多一さんなど大御所ベテラン陣の安定度はいうまでもなかったですが、大塚さんの「ジュウシマツのかけら」の優しさ、林利美さんの「ノラ猫ハナの花畑」の初々しさも良かったです。太田京子さんの「ツキノワグマ・ジュウゴ」は悲しくてもうだめです。その他の作品も含めて、ていねいに作られたアンソロジーだなあと思いました。