「サティン・ローブ」浅見理恵

サティン・ローブ (新・わくわく読み物コレクション)
砂漠の国、サティン・ローブに生まれた少女ユーラは選ばれし巫女の血を継ぐ者。
幼くして母を失い、叔父の家族に育てられたユーラは、巫女の教えを五歳までしか受けていません。巫女としての自覚も自信もないユーラに、とつぜん襲いかかる暗殺者たち。
謎の美少年ナズンに護られ、サティンローブを「輝くような緑の森と湖に満ちた地」に変えるため、導きの石をもとめる旅に出るユーラ。
そこへ立ちふさがる苦難や障害の数々……
王国冒険物語として一気に読めます。新人さんらしい初々しさもあり、新人さんとも思えないエンターティンメントとしての安定感もそなえています。
もっと長くても良かったぐらい。盗賊団の活躍や、王宮で働くこどもたち、砂漠商のガーナのその後も見てみたかったです。
でも、なにより、巨大蜘蛛のゴーランが最高。大好きでした〜