『風のラヴソング』の表紙がほぼ完成


中村悦子さんの絵が素晴らしいです。本文の絵も、一つ一つ雰囲気があって魅力的です。理想の画家さんに描いて頂けて、こんなに嬉しいことはありません。
裏表紙の内容説明には、こんな言葉が〜

父と兄と別れて、新しい両親のもとへ引き取られた少女・小夜子を待っていたのはさまざまな新しい出会いだった。家族、友達、そして、好きな男の子……彼らとのふれあいを通して小夜子が愛を育んでいく感動物語。第45回文化庁芸術選奨文部大臣新人賞、第27回日本児童文学者協会新人賞ダブル受賞の名作に、今回、未発表の短編一編を加えて新にお届けする完全版です。

きゃあっ〜♪
と、一人喜ぶ作者。はたで見れば、実に「あほ」に見えると思いますが、どうぞお見逃しを〜
私にとって、この作品はかけがえのないデビュー作であり、私の大切な物語なのです。そのことについては以前も書きましたので、ここでは省略します。

でも、この芸術選奨の授賞式のことは忘れませんよ〜
私は文学部門の新人賞だったのですが、芸術選奨は一般文学、児童文学などすべての文学を対象にしていたのに、まず、びっくりしました。『風のラヴソング』と最後まで競ったのは、芥川賞受賞の作家さんだと聞いて、それもびっくりでした。
しかも、全部門の受賞者が一同に集まるので(まるで、学校の生徒集会みたいな感じで!)、あっちにもこっちにも超有名人がいらして、ポッと出の新人だった私は、自分がこんな所にいていいのかどうか、すごく落ち着かなかったです。名前を呼ばれたときに、ああ、間違いじゃなかった〜と、ほっとしました。
そのとき、頂いた冊子で知ったのですが、歴代新人賞には、辻邦生さん、黒井千次さん、井上ひさしさん、中上健次さんとかのお名前が! だいたい、この方たちに新人の時代があったというのが信じられないです。
私のデビュー前後だと、干刈あがたさん、吉本ばななさん、車谷長吉さん、工藤直子さんなどのお名前も。みな、芸術選奨新人賞の作家さんなのでした。文学部門には、宮部みゆきさん、石井桃子さん、浜田広介さんなどのお名前もありました。
そうそう、私の授賞式の折は、なんと、あの人気シナリオライター鎌田敏夫さんも受賞者さんでした。鎌田さん、すごくかっこよかったです。俳優さんでもオッケーなくらい〜♪今もお元気でしょうか。
最近は、確か、三谷幸喜さんが受賞されていたような……といっても、シナリオや文学部門とかは地味なほうです。
芸能演劇部門の華やかさには圧倒されます。このあたりは歌舞伎や演劇にくわしいかたが良くご存知なのではないでしょうか。ともかく、右も左もわからない第一作だったので、見るものすべてがお祭りみたいで珍しかったので、よく覚えています。>そういう覚え方でいいのかどうか……
あした、出会った少年―花明かりの街で (for Boys and Girls)竜神七子の冒険 (文学の散歩道)
☆風ラヴ姉妹編といわれているのがこの二作です。