前の日記の続きというか、コメントの続きです

作家に、貯金(食べ物にたとえるなら摂取)と消費(あるいは消耗?)というものがあるとすれば、いや、現金の話ではなくて、作家としての貯金の話。つまり精神的な意味ですが。
読むことは、かけがえのない栄養というか、主食の摂取です。
体験は、主食と副食と両方あるような気がします。書くということは体験がすべてではないから。
でね、書くことは消費だと思ってたんです、昔は。
でも、最近わかってきました。こういう日記や雑文は正直、消費でしかないと思います。しかし、物語を書くということは、消費の部分もあるけど、実は同時に消費以上の摂取と貯金をしているなあと思うのです。
物語を沢山書くことでしか、手に入れることができない種類の貯金ってあるんですよね。
それは、物語を沢山書いている人なら、説明しなくても「ああ、そうだな」ってわかることだと思うのです。でも、あまり書かない人にはわからないことなんです。
読むと書くは作家の両輪です。どっちが欠けても、偏った作品しか書けない気がします。
自慢じゃないというか、恥ずかしいことでもあるのですが、我が貧乏家は相当高いエンゲル係数を書籍消費の係数が超えるかもしれません。それで稼ぎが見事に消失します。
おしゃれや遊びに遣うお金は全く残りませんが、修行中だから、それでいいと思ってます。誰のためでもなく、書き手として自分の主食ですから。
作家志望の方は、沢山読んでください、沢山書いてください。それが自分の貯金ですよ。
でも、ライバルが増えすぎても困るから、信じなくてもいいけどね。