総司忌の二次会


「今年は二次会があるのかなあ」というのが、まず心配でした。
というのは、毎年は新選組関係の研究&作家の方やご子孫のご講演が多いのです。
それで、山村竜也先生(NHK大河「新選組!」「龍馬伝」などの時代考証をなさっている著名な方です)が、二次会幹事をして下さっていました。でも、今年のように、創作作家の私では、山村先生のご興味のあるお話もできないので、もしかしたら、今年は来て下さらないかも…と。
ですから、総司忌記念講演の会場で、山村先生をお見かけした時は嬉しくて胸がはずみました。
「ああ、来て下さった…!!」と。
総司忌主催の大出さんが「こんな偉い人に、二次会幹事をしてもらっていのか」と冗談交じりにおっしゃるぐらい、山村先生は飄々として今回も幹事をして下さいました。
おまけに二次会もまた人数が多かったので、用意された座敷には入り切れないほどでした。
前日に宿泊した私は、当日は帰らなければならなかったのですが、私が山村先生にご挨拶してから、その場を去るまで、山村先生は立ったまま、あれこれ幹事役をして下さっていました。

そのフットワークの軽さ、笑顔の絶えない明るさは、まるで幹事役の青年のようで、とっても著名な偉い方だとは全く感じさせません。
おかげで、二次会参加のみなさまは心おきなく楽しまれていました。
でも、二次会のあの楽しさは、すべて、山村先生のおかげなのです。
私はずっと、頭の下がる思いでした。
山村先生、ほんとにありがとうございました。 
総司忌の温かさは、大出さんはじめ、山村先生やスタッフのみなさんの優しさに支えられています。みなさま、お世話になりました。ありがとうございました。この感謝は、良い仕事をすることでお返しするしかないと、身を引き締めて心に刻んでおります。