水嶋ヒロさんの『KAGEROU』

俳優引退を宣言された水嶋ヒロさんがポプラ社の小説大賞を受賞されたとか。
やっかみ半分の悪口はまあ、お作品を読んでからにしたらどうかなあと思います。
このところの不況はあれど、ポプラ社は児童書の版元として長年トップをはしってきた出版社です。水嶋ヒロさんの本なら売れるに決まってますが、だからといって、それだけで文学賞に入賞するわけもなく。やはり、才能と努力が勝ちとった受賞だと思います。
なにより、良心的であってもお金のない児童書の出版が中心の版元にとっては、水嶋ヒロさんは救いの神なのかもしれません。
有名人、マスコミの力を借りないと、いい本でも売れない現実。これをなんとかすることが先決です。
水嶋ヒロさんの人気でポプラ社がうるおって、いい児童書や絵本が出せて、社会がそこへも注目してくれるなら、こんな素晴らしいことはありません。
私の希望は、水嶋ヒロさんに、ぜひ児童書も書いてほしいってことです。
子ども時代に本を読まない子は、大人になって新聞さえも読まないのです。各新聞社は、水嶋ヒロさんの応援もしてあげてほしいし、そればかりでなく、児童書YAの紹介や読書運動にもっと力を注いでほしいです。
水嶋ヒロさんにも、今の子どもの本の現状を知って頂いて、子どもが沢山本が読める社会になるよう、ぜひ発言してほしいです。
ポプラ社授賞式記事「毎日新聞」