あけまして、おめでとうございます

ダーナ (イメージの森)
とうとう、2011年が明けました。
皆さま、佳いお正月をお迎えになったでしょうか。
晦日に、一年の反省を書こうと思っていたのですが、家や庭のお正月迎えの準備だけで手一杯でした。
こうして、元旦を迎えてしまったので、過ぎた年の悲しいこと辛いことはすっぱり水に流して、生まれ変わった気持ちで頑張ろうと思います。
新年を迎えて、心洗われる絵本をご紹介させて頂きます。
たむらしげるさんの『ダーナ』です。画像は、私が長年愛読した本なので、新品はもっと綺麗だと思います。でも、大きな画像を見て頂きたくて。
ルポ氏とくまのぬいぐるみコックの物語です。
たむらしげるさんの絵本は、イメージの拡がりがそれは素晴らしくて、それを駄文で紹介してしまうのは、あまりにもったいないので、ぜひ、お買い上げの上、お手にとってご覧ください。
生まれて初めて見つけた清らかに澄んだ結晶、それを手のなかに包みこむように、私たちを生かしてくれるこの星が愛おしくなります。


そして、こちらは、以前もご紹介した『逝きし世の面影』より。
逝きし世の面影 (平凡社ライブラリー)
「私はこう言いたい。あなたがたの文明は隔離されたアジア的生活の落ち着いた雰囲気の中で育ってきた文明なのです。そしてその文明は競い合う諸国家の衝突と騒動のただ中に住むわれわれに対して、命をよみがえらせるようなやすらぎと満足を授けてくれる美しい特質をはぐくんできたのです」(エドウィン・アーノルドの言葉)
彼が語るのは、いまだ江戸の面影をのこした幕末から明治にかけての日本の山河、田畑、町や村落、勤勉な人々が造り出す清潔で快適な衣食住のすべて……そして、世界一心優しき日本の庶民への賛辞です。
当時の日本人には当たり前すぎてよくわからなかっただろうその賛辞が、今や西洋人のごとく変わり果てた現代日本人には、痛いほどよくわかります。私たちが、どれほど、大切なものを失ってしまったのか…
失われた生粋の日本人の姿、私たちの心の故郷がそこにあります。こちらも、ぜひご一読を。