頭脳と手をつなぐものは心でなければならない

メトロポリス』は、1926年製作、1927年に公開されたモノクロサイレント映画。
私個人は、今日まで、クイーンの曲「RADIO GA GA」のプロモーションビデオの映像でしか知らなかったのですが。
当時、百年後の未来都市を描いたというこの映画は、SF映画黎明期の傑作だとは聞いていましたが、いや、凄かったです。
名作舞台を観るようでもあり、現在のCG映画にだって負けない迫力に、どぎもを抜かれました。
まるで、現代社会を知っていたかのような洞察、映像でした。
当時の資本主義と共産主義の対立を描いた作品だといわれるけれど、放送されたジョルジオ・モロダーのプロデュースによる再編集版は、主義の対立というより、働く者の立場に立って描かれていて好感がもてました。
表題にした言葉、「頭脳と手をつなぐものは心でなければならない」が心に残ります。
一件の価値ありですよ。