本年より、集中講義を行うことになりました

実は、本年より、山形の東北芸術工科大学芸術学部、文芸学科において、客員教授をお引き受けすることになり、今年から、夏期八月、冬期二月に、集中講義をさせて頂きます。
東北芸術工科大学は、よくぞ、この時代にこんな大学が! と思うような、素晴らしい大学です。
理事長は、京都造形芸術大学と同じ、徳山詳直先生です。この徳山理事長は、「芸術こそは戦争を抑止し、人類を幸福にする最大の武器である」と、おっしゃった方です。
花を見て美しいと感じる心が、戦争を抑止するはずだとも。
そのような愛にあふれた大学に集まった先生がたは、どの方も凄すぎて(しかも、男前が多し! >美女は、つい目に入らないので、そっちはまだ未確認ですが)、わたしなどに教えることなどあるのだろうかとさえ、思うのですが……。
でも、これが運命だと思って、お引き受けすることにしました。
神さまはきっと、東北大震災、原発事故などの放射能汚染に苦しむ東北の地へ入って、「お前の目で心で、感じてこい」「お前の力でやれることをやってこい」とおっしゃったのだと思います。
山形は福島に近いのですが、神の山脈によって放射能はさえぎられ、瓦礫処理をするまでは、比較的汚染の少ない土地でした。ところが、瓦礫処理の直後、空間の放射能数値は跳ね上がったそうです。それが、今も持続しているかどうか、私は確認していません(空間線量は変化しても、放射能全体の半減期は長いので、どこかに残っていることは確実ですが)。
けれども、これから、どの土地であっても、瓦礫を処理すれば同じことが起こるのかもしれません(実際、瓦礫処理をした各地の空間線量も、跳ね上がっています)。
受け入れるなら、その覚悟も必要です。

ともかく、私は、その山形に出かけることになりました。
昔から、出羽三山庄内藩羽州街道などは、いつか訪ねてみたい場所でした。この目で見られる機会があれば、感動です。
人の運命は、昨日の一歩、今日の一歩で変わるのだなあと、しみじみ感じている今日この頃です。

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