パワーストーン【ラピスラズリ】(原稿に迷った時の)不思議な体験

ラピスラズリのブレスレット】
このブレスレットは、『霊少女清花(さやか)』シリーズや『忍剣花百姫(かおひめ)伝』シリーズ(ドリームスマッシュ版)の絵を描いて下さった画家さん、陸原一樹さんから頂いた手作りのブレスレットです。
ある日、私は『ヴァンパイアの恋人』の原稿を書いていて、展開に悩んでいました。
『ヴァンパイアの恋人』は、いわば時空ファンタジーでもあるので、その仕掛けに悩んでいたのです。
古城にある学園、時代を超えた肖像画、舞踏会、りんごの並木道、月の一族、ヴァンパイアを愛した人々とヴァンパイアが共存している島……いろいろのイメージをどう組み合わせるかと。
初めに思いついたのが「青の絵」でした。
かつて、エジプトの王族しか使えなかった、ダイアモンドより高価な顔料、それは空よりも青く深い宝石、ラピスラズリを砕いた顔料でした。
はっと思いついて、そして、その時に思い出したのが、このブレスレットでした。
壊してはもったいないので、おでかけの時しかつけてなかったこのブレスレットに見入って、それから、ラピスラズリという宝石について調べました。
そう、陸原さんからも聞いていたように、ラピスラズリは、人や物を浄化するパワーを持つ宝石でした。

私は、それを信じたわけでもなかったのだけれども、でも、発想の力がほしくて、ラピスラズリのブレスレットをはめて、執筆を進めました。
すると、どうでしょう。
偶然か、あるいは気のせいか、または意気が上がったのか、原稿はみるみる進みました。
そっからずっと、悩むことも行きつ戻りつもなく、一気に仕上がったのです。実際、推敲段階でも、ほとんど物語は変えていません。
そして、書き上がった夜、ブレスレットは、プツリと切れてしまったのです。
「ええっ〜」
私はショックでした。
それで、香月日輪ねえさんに、メールしました。
すると、こういう返事が。
「それはね、ラピスラズリが役目を果たしたってこと。修理せずに、引き出しに大切にしまっておくといいよ」と。
パワーストーンといえども、いわば自然の石です。川などの自然にかえしてあげるのがいいともいいます。
でも、陸原さんに相談すると「よかったら、修理しますよ〜」とも。
さて、どうするか……もちろん、大切なラピスラズリを思うと、修理してもらいたいのだけれど。
まだ悩んでいます。たとえば、パワーが尽きたラピスラズリに、新しいラピスを足してあげるとか、そういういい方法あったら、どなたか、教えて下さい〜

ネット検索すれば、パワーストーンのお店で浄化の方法が書かれていますが、なんだか、気休めのような……。
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