『つらかんべぇ』著/漆原智良

つらかんべぇ―生きる力がわく珠玉の言葉

つらかんべぇ―生きる力がわく珠玉の言葉

つらかんべぇ(立松和平の父)くじけないで!(柴田トヨ)なにくそ!(壺井栄)夢を追い求めよ(植村直己)など、勇気・元気・希望がわく珠玉の言葉の奥に潜んでいる真実を、エッセイ風にまとめあげた異色の本。(内容紹介より)
この本には、さまざまな人々の感動的な逸話、言葉が紹介されています。
中でも、私は作者の少年時代の物語に、涙が出そうになりました。
「頑張れ」という言葉を、昨今は一方的な押し付けとするような事例や感想もよく聞きますが、この言葉の真実の心、意味を、もう一度味わさせてもらったと感じました。
言葉は一つですが、その心、その立場、その時の状況、その時の声、表情……それらが、人の心に深くしみこんでくるのか、あるいは通り一遍の挨拶として聞き流されるのかに分かれてしまうのだと感じます。
この言葉を口にする時は、精一杯の思いと愛で伝えなければならない。
作者の亡くなったお父さんの言葉に、そう教えてもらいました。
生きる力がわく珠玉の言葉、その看板に偽りはありません。