『トキメキ図書館』作/服部千春(講談社青い鳥文庫)

トキメキ 図書館 PART3 -霊能少女 萌!?- (講談社青い鳥文庫)

トキメキ 図書館 PART3 -霊能少女 萌!?- (講談社青い鳥文庫)

3学期に入って、萌は司書のひとみ先生に、転校してきてからずっと抱えていた秘密を打ち明けた。萌が、二年前に亡くなった宙の双子の兄、海の姿が見えることを聞いたひとみ先生は、「心配はいらないから」と言って、図書館の奥から一冊の本を萌に手わたす。『霊能少女サキ』というその本の内容は、驚くほど萌の体験と似ていたのだ。
そんなある日、ひとみ先生との秘密の会話を、クラスメイトの奈津に聞かれてしまう。奈津は「みんなにはないしょにするからね」と言うが、どこかぎこちない感じで萌をさけるようになってしまう……。
amazon内容紹介より)
青い鳥文庫の人気シリーズ『トキメキ図書館』シリーズの第三弾です!
新しい町に引っ越してきた白石萌が、子犬のソラと散歩中に出会った男の子は、犬のソラと、同じ名前だという宙(そら)くん。その宙くんと同じクラスになった萌には、秘密がありました。萌には、誰にも見えないものが見えたのです。それは、もう亡くなったはずの宙くんの弟、海(かい)くんの姿でした……不思議に宿る悲しみと優しさが胸に迫ります。いないはずの海くんが見えるとき、ジーィと、小さな蝉の声のような、空気の震える音が聞こえるという表現に、その音が聞こえるような気がしました。不思議を文章で描くって、こういうことなんだと思いました。
これまでの『トキメキ図書館』既刊はこちら↓
トキメキ 図書館 PART1 -二人のそらとわたし- (講談社青い鳥文庫)トキメキ 図書館 PART2 -「図書館登校」の女の子?- (講談社青い鳥文庫)