【パリ、ベネツィア、ローマの旅 NO17】ベネツィア5

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さて、今回はベネツィアの牢獄です。
あのため息橋の奥にある牢獄を見るのが、もっとも、作家としては興味のあるところでした。
というのは、そこがどこよりも人間の濃い気が残っているような場所だからです。

牢獄の地下への通路。
写っている後姿は私です。




















ここは、囚人が入っていた牢獄そのものです。
広々としているのは複数の囚人が囚われていたのかも。
冷たい石に囲まれた空間。


















牢獄の頑丈な扉。
この扉が、ガッシャーンと閉まった一瞬、囚人たちはどんな気持ちだったでしょうか。
世の中のすべての美しいもの、明るい光を、冷たく重い鉄の扉が遮断します。

















さっきより狭いけれど、ここも牢獄。






















牢獄の窓。
頑丈な黒い格子の向こうにわずかに外の景色が見えます。

















牢獄の格子の造りは、とんでもなく頑丈です。
これでは、破ることなどできないでしょう。























牢獄のらくがき。
いつ、誰によって書かれたのか…















牢獄の通路。




















ここの牢獄は開放されていて、中に入れました。
シンと冷たい石の温度が、そこに立つだけで、全身に感じられるような場所でした。




















牢獄の中の教会。
窓の光がまぶしいです。





















牢獄の窓。
牢獄の通路から見た景色。
そうです、ここは、ため息橋の窓なのです。












囚人たちが通った通路でもあった「ため息橋」。
囚人たちの目からは、こんなふうに見えていたのです。











ため息橋の外観。
あの美しい飾り窓が、囚人たちからどんなふうに見えていたのかを確かめたあとは、あの窓の飾りも悲しく見えます。